熱交換塗料 タフコート

  《熱交換塗料の原理》


熱交換塗料」の遮熱の方法は、「塗装面による―熱の反射―」ではなく、「塗装面による―熱の取り込み―」です。

これは、「熱交換物質と呼ばれる特殊な物質」が持つ特性=「エネルギーの転換現象を引き起こす作用」を物理的に応用したもので、取り込まれた「熱エネルギー」が微細な「振動エネルギー」へと形態を変化させる事によって、その場で「熱の消費が行われる」仕組みです。つまり「熱交換塗料」の遮熱の原理は、「反射」ではなく、「転換」なのです。この「振動への転換作用によって引き起こされる熱の消費」こそが、「熱を消す塗料=熱交換塗料」の他に類例を見る事のない大きな特徴です。

この根本的な「方法原理の相違がもたらす結果」は、今後、「屋外用機能性塗料」として何を選択すべきかを結論付けていると言えるでしょう。

例えば、反射型塗料と真反対のこの方法ですと、「塗面反射で熱をまき散らす」事による、周辺部への悪影響もまず起り得ません。

塗面の照り返しにおける眩しさや、暑さは、反射する能力に比例しますので、高反射塗料であればあるほど、「最初は周りに熱を発散」し、経年変化とともに、やがて「塗布面とその下層部自体が蓄熱」するようになります。

一般的な遮熱塗料に比べ、塗装面の温度を10℃以上下げることが可能です。

<熱交換塗料<D-42/D-47>塗装部、遮熱塗料塗装部、未塗装部の比較>

全天候舗装の学校校庭の暑さ対策 <従来の低温やけど発生などの課題を解消>

熱交換塗料の使用と熱の遮断し年間を通して裸足での運動が可能に。
屋上やプールサイドにも可能性広がる。

校長の言葉
校庭の環境改善の背景

2006年の夏に、本校では校庭の表面舗装の不陸整正などの改修工事を行った。「水はけの悪さ」が改修の最大の理由であったが、もう一つ解決したかったのが、熱を遮断することであった。
これまでの校庭では、運動会前の9月に組体操や民舞を裸足になって練習すると、子供たちの足の裏に低温やけどの水ぶくれができてしまっていた。やむなく快 晴の日には、靴を履くしかなかった。そこで、教育委員会の施設担当に相談したところ、紹介されたのが「熱交換塗料」であった。そして、この「熱交換塗料」 を、子供たちが走るトラックより内側にだけ使用した。

温度上昇の低減に効果

校庭改修工事は無事に終了した。夏の暑い日ほど、「熱交換塗料」を塗った場所と普通の塗料を塗った場所との温度差を体感することができる。歩いてみる度に、「あっ、校庭の内側の方が暑くない」と実感できるので、おもしろくなり、何回も行ったり来たりしてみた。
子供たちは、夏の暑い日でも校庭に座ったり、寝転がったりしている。運動会では、安心して裸足で組体操や民舞などができるようになった。また、一年中裸足 で歩くことができる。さらには、夕方から校庭を使用しているサッカーチームやテニスサークルの方からも、「昼間の熱があまり残っていませんね。快適です よ」と感想をいただいている。